うつ病と診断された。日常生活はどうしたらいい?

うつ病とはどんな病気?

うつ病は、数週間、数カ月、あるいは数年間も続く悲しみや絶望感を特徴とする精神疾患です。
身体的、感情的、精神的に影響を及ぼし、多くの場合、日常生活が困難になってしまいます。
うつ病は、専門家によるカウンセリングや薬物療法によって治療が可能ですが、多くの人は、うつ病と日常的にどのように付き合っていくかに苦慮しています。
うつ病といっても症状は人それぞれで、それと共存して生きて行くことは、その症状のために様々な困難と向き合うことになります。

睡眠障害や過眠、疲労感、かつては楽しんでいた活動への興味の喪失、食欲の減衰、罪悪感や無価値感、集中力や決断力の低下、死や自殺への思い、原因が特定できない全身の痛みなどです。
うつ病患者は、落ち着きのなさや過敏性、友人や家族から距離を置きたくなります。だれとも関わりたくなるんです。

うつ病にうまく対処するためには、兆候や症状を認識し、必要であれば速やかに適切な治療を受けられるようにすることが重要です。これには本人だけではなく、家族や友人、身近な人も「気づいてあげる」ことが重要になってきます。

では、実際に自分や身近な人が「うつかも?」と思ったときにどう対処したらいいのでしょうか?

1) 支援を求める
うつになると周囲から孤立したように感じることがあります。
自分の気持ちを話すことで、否定的な感情を和らげることができるかもしれません。
可能であれば、あなたが経験していることを理解してくれる友人や家族に連絡を取ったり、同じような経験を持つ人たちとつながることができるサポート・グループに参加することを検討しましょう。

2) 定期的に運動する
運動は身体の健康増進に役立つだけでなく、エンドルフィン(天然の鎮痛剤として働く脳で生成される化学物質)を分泌して気分を調整するのにも役立ちます。
定期的な運動は、コルチゾールのようなストレスホルモンのレベルを下げると同時に、セロトニン(幸せホルモンとも呼ばれる、気分を調整するのに重要な役割を果たす化学物質)を増やすことができます。できれば週3日、1日30分を目標にすることから始めてみてはいかがでしょうか。散歩だけでもいいですから。

3) ポジティブなセルフトークを実践する
ネガティブな思考パターンはうつ病の方によく見られます。視線が定まらなかったり、どことなく不自然な雰囲気を醸し出したりしています。もし、自分の身近に「あれ?最近いつもと違う」と思ったら、否定せずにその人の話を聞いてあげてください。うつかもしれない人に絶対に否定的な意見は言わないでください。うつの方にとっては自分で自分の命は簡単に落とせます。肝に銘じてくださいね。

もし自分が「死にたい」と思ったら

うつ病は一緒に暮らすのが難しい症状ですが、不可能ではありません。
多くの人が、うつ病であるにもかかわらず、何とか対処する方法を見つけ、克服しています。
この記事では、うつにかかってしまった方とうまく暮らしていくための方法を紹介します。

まずは、運動、健康的な食事、ヨガや瞑想などのリラクゼーション法など、前向きなセルフケア活動を実践してみましょう。
運動は、気分を高めることで知られるエンドルフィンを刺激する能力があるため、抑うつ症状の軽減に特に役立ちます。
健康的な食品を食べることは、身体全体の健康を増進させるだけでなく、身体に必要なビタミンやミネラルを摂取することにもなり、長期的に抑うつ症状の軽減になります。

ヨガや瞑想などのリラクゼーション法は、緊張した筋肉をほぐし、体内のストレスレベルを下げ、全体的な健康状態の改善につながります。

どうしても自分で気分を上げられないときは、精神科医や心療内科医などのメンタルヘルスのプロに専門的な助けを求めましょう。
精神衛生の専門家は、鬱についての状態についてたくさんのノウハウを持っています。
うつと共存するための行動計画を立てる手助けをしてくれます。
また、症状に対処するのに有効な薬やその他の治療法を勧めてくれることもたくさんあります。

さらに、セラピーに参加するなど、自分の気持ちを話したり、うつ病に伴う難しい感情を克服したりするためのはけ口となります。 「自分と似たような人がいる」と思うだけで気分が楽になることなんて山ほどありますから。

うつ病と共存するためのポイントは、自分の状態を理解してくれる友人や家族とつながったり、精神疾患に関連した同じような経験を共有するサポートグループに参加することです。
さらに、音楽を演奏する、アートプロジェクトに参加する、ボランティア活動をする、本を読むなど、なんでもいいから趣味や興味のあることに没頭できるならそうするのも、否定的な考えから気をそらし、創造的な表現の機会を与えることで、抑うつ対する効果的な対処法として役立つこともあります。

家族や友人、信頼できる人にサポートを求める

うつ病患者にとってうつと共存することは、人生においてとても困難な時期のひとつです。
孤立感、絶望感、絶望感を毎日引きずりながら生きる時期になります。

この時期に家族や友人からのサポートを求めることは、うつ病を健全に管理するために不可欠であることを覚えておくことが重要です。

ここでは、うつ病と共存する際に、家族や友人にサポートを求める方法をいくつか紹介します。
家族や友人の助けを得るための第一歩は、自分の状態を打ち明けることです。
あなたが今どんな状況にあるのかを勇気を持って伝えることで、いつも以上にサポート(ほっといてもらうのもサポートの一つ)が必要な理由を理解してもらうことができます。

そうすることで、あなたの状態についてより深く知ることができ、より適切な付き合いができるようになると思います。
うつ病であることを恥ずかしいと感じるかもしれませんが、人生には誰でも浮き沈みがあることを忘れてはいけません。

家族や友人に助けを求めるもうひとつの方法は、地元の支援グループに参加したり、うつ病患者専用のオンライン・コミュニティを見つけることです。「いのちの電話」っていうサポートもあります。

このようなグループは、経験を分かち合い、同じような状況を経験した人たちから助言を得たり、批判や烙印を押されることなく、あなたが経験していることを理解してくれる支援者とつながったりできる安全な場所を提供します。

また、助けを求めるだけでなく、大切な人から助けを求められたら、それを受け入れることも大切です。
家の手伝いなどの実際的な援助であれ、批判せずに話を聞いてくれたり、必要なときに励ましの言葉をかけてくれたりする精神的な援助であれ、どのような形の援助も、時間をかけて症状を改善していく上で貴重なものです。

最後に、家族や友人の支えが負担に思ったり、本当に辛いと思ったら、うつ病を含むさまざまな精神疾患に対応しているクリニックや病院に行ってください。
可能であれば、状況が手に負えなくなるまで待ってから専門家の治療を受けるのではなく、「あ、生きて行くのが辛い」ともったらすぐに受診してください。

うつ病とともに生きることは非常に困難なことですが、この闘いをあなた一人で抱え込んでいるわけではありません。自分の状態を打ち明けたり、オンラインやローカルのサポートグループに参加したりするなど、家族や友人から助けを求める方法はたくさんあります。「まずは死なないための方法」を考えてください。

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